架け橋

城西大橋から昼の岩木山



高欄のモニュメントは故・村上善男先生がデザインしたものです
村上先生は弘前大学名誉教授で岡本太郎門下の一人です


モニュメントの横にあるプレートに「デザインのことば」が記してあります


以下、原文のまま掲載させていただきます


 わが津軽地方には「津軽塗」と呼ばれる、
独創的な伝統工芸があります。
 城西大橋の、親柱・高欄・照明燈のデザインは、
その「津軽塗」の下地模様をつくる、
<仕掛けベラ>と呼ばれる道具の形にヒントを得ました。
 無名の職人さんの、それぞれの工夫をこらした
ヘラの抽象パターンが、雪の結晶を想わせて不思議です。
 大橋が、伝統と津軽新時代を結ぶ架け橋の
象徴となってくれることを念じ、デザインをさせていただきました。


大失敗です、親柱も照明燈も写してこなかった・・・


この橋が出来て間もない頃、村上先生は
「今は金色だが、10年後20年後にはいい色になる」
というようなことをおしゃっていました


今、モニュメントは岩木山を背景に素晴らしい景観を作り出しています
そして津軽新時代、築けているでしょうか


そういえば、この間、県美の常設展示に村上先生の作品がなかったかも
地下1階の展示に私の苦手な作家さんの作品が多くて
かなり省略してきたから、見逃したかもしれません


見逃したのなら申し訳ないので、近いうちに
先生の作品のある弘前駅前地下通路に行ってきます


先生がデザインのヒントを得た津軽塗についても
そのうち紹介したいです



夕暮れ時の岩木山を城西大橋から