高校生の夏

※昨日アップしましたが、あまりに読みにくいので
 ちょっと編集し直しました(です)


高校生は只今、期末テストの真っ最中ですね


以前、母校のねぷたについてチラッと書きましたが
ねぷたは期末テストが終わった瞬間から10日間で
1クラス1台ずつ作ります(ねぷたの運行は文化祭の前夜祭です)


私の在学中は朝の5時から授業が始まるまでと
授業が終わってから夜7時(8時かも)までが制作時間
土日は運がよければ2回ありますが大抵は1回
(しかも当時は土曜は半ドン)短い期間で必死に作りました
今は近所迷惑になるので朝は作ってないとか
朝に作業できなかったら大変だろうな〜


3年生になると期末テストが始まる前に図面までできてるから
余裕を持って完成できますが
1年生は全く段取りが出来ていないので
いざ出陣!の時間でも完成してなかったりすることもありましたね
運行中にまだ色を塗っているクラスもあったり


この期間は授業が短縮されるのもうれしかったですね
(65分→50分くらいだったと思います)


ねぷたはほとんど人形ねぷたといわれる立体のものを作ります
扇型のねぷたはほとんどないかと
扇にすると鏡絵を描く人にだけ負担がかかりますから
クラスで協力して作る高校生のねぷたは人形が主流になります


ねぷた」と「ねぶた」とどう違うの?とよく訊かれますが
もともと「ねぷた」と「ねぶた」はちょっとした発音の違いかと
津軽弁は「」と「」の発音が曖昧なので)
重要無形民族文化財に指定されていますから
活字にすると「弘前ねぷた」「青森ねぶた」が正式ということになるのでしょうけど
現地人が発音するのを聞けばどっちがどっちなのか分からないと思いますよ
マスコミが分かりやすくするために強調した結果じゃないですかね
起源は同じものでしょうし、弘前や青森以外でも県内各地で行われているし
そんな呼び名にこだわる必要もないかなと
中には弘前ねぷた、青森がねぶたと言わないと怒る人もいますけどね


人形型がねぶたで、扇型がねぷた言う人もいますが
これもちょっと勘違いで、弘前ねぷたは扇型と人形の両方あります
(青森ねぶたで扇型は見たことがありません)
見送り絵があって、台座に開きと呼ばれる台形の部分があれば
ねぷたを見たことがない人には何のことやらでしょうけど)
弘前ねぷたということになりますかね
(でも黒石のねぷたもほぼ同じ形だったような・・・)


ねぷた説明はきりがなくなるのでこれくらいにして


文化祭には毎年生徒が作詞作曲したテーマソングがあって
(公募して生徒自治会が選考してたのかな)
ねぷたの作業が終わる時間とかに流れてましたね
高校生の作った曲なので、その年によって出来不出来が激しくて
「今年のテーマソング、正直毎日聞くのは辛いな〜」なんて年もあったり
テーマソングというのがよほど強烈な印象を植え付けたのか
1年の時のテーマソングの出だしだけは今も覚えています
「雨に混じってこぼれ落ちた夏が 自由な空の下で待っているのさ」
・・・なんかちょっと照れてしまうのは年のせいですかね
よく覚えていない残り2曲もやたら「自由」だの「freedom」のフレーズが
多かったような気がします
まあ、それが校風でしたから仕方ないのかも


高校生のねぷたの運行は一夜限りです
一般道を交通規制してまちなかを運行します
一高校の文化祭の行事に交通規制をかけるなんて考えられないと
他県から来た方には言われました
若干特別扱いされているかもしれませんが
市民に親しまれた祭りになっているのだと思います


ねぷたは運行後、希望者に有償で譲渡されます
私の在学中は結構人気があったのか、売れ残ることはなかったのですが
売れ残った場合は自分たちで解体することになります
残念ながら今はかなりの数が売れ残っているようです
自分たちで解体しなければならないのは想像するだけで辛いですね
どんなにヘタクソでも、情熱を傾けて作ったものですから


1台2万円だそうです
買える値段ですけど、使い道がないしな〜


母校のねぷた、今年の運行は7月21日です


文字だらけになってしまいましたね
読んでくださった方ご苦労様でした