好みのはなし

毎日毎日、ねぷたの話ばかりで飽きるだろうなとは思いつつ
またもやねぷたのお話しです
まつり期間中の1週間は、ご容赦ください


今頃?ですが、ちょっとだけ弘前ねぷたの解説など
でも、私、ねぷたを作っている人ではないので
極々一般的なお話しだけですが


弘前ねぷたといえばこの形


扇形の大型ねぷたです



武者絵が描かれた扇形の部分が鏡絵
その下の台形の部分がひらき、牡丹を描きます
一番下の部分が額、正面に「雲漢」の文字
雲漢は天の川のことです

残り三面は武者絵
進行方向を向いて描きます
これは正面に向かって左側



額の後ろの武者絵は正面を向いています
ねぷたのすぐ後ろに太鼓がつくので、写真を撮るのが難しいです
額のうち、右側は女性が描かれることが多いです



中心の美人画が見送り絵
その周りが袖絵

ひらきの牡丹



大きいねぷたを作ろうとすると平べったい形になってバランスが崩れるし
信号機や道路標識をよけるために機械で上下させるので
鏡絵が下3分の1くらいひらきに隠れてしまったり
額が完全に消失するものもあります
道路を真っ直ぐ正面を向いて運行できないのはかっこ悪いし
(ちょっと狭い道路は横向き・カニ歩き状態)
見送り絵が撮れないのはこのせいなんです


ねぷたの大きさはほどほどがいいと思います



運行の隊列にも決まりがあります


高張提灯→幟(写真なし)

町印/前燈籠

ねぷた→担ぎねぷた(写真なし)



この後ろに大型ねぷたがきます



太鼓と笛



お囃子とは別に、ほら貝(大型ねぷたの前あたり?)
町印のわきに錫杖持ちとか
さし又(今は電線があまり下がっていないのでお役目なしですが)
そういう小道具的なものがきちんと入っていると
ねぷたらしくていいなぁ、と思います


太鼓はリズムに合わせて歩きながら叩くことでよい音が出るので
太鼓の上にまたがって叩くのは好みではありません
音がばほっとしている気がします
体全体で聞くことが出来るビリビリとした響きが、太鼓の醍醐味だと思います
弘前ねぷたのお囃子に手摺鉦はいらないかなぁ


男性でも女性でも、上半身にさらしを巻いただけなのは格好がいいとは思えませんし
引きずるような長い半纏や、帯をしていないのもだらしなく見えます
昔の休みの日のお父さんみたいな下着姿は論外
(何という着物なのか知りませんが)
カラフルな浴衣は可愛いけど、ねぷたの時は違うかな・・・




自分で参加するわけでもなく、見る派のねぷた好きが
ゴチャゴチャ言うのもなんですが
弘前ねぷたの最高賞である県知事賞を
9年連続で同じ団体が受賞している(扇の部)というのは
ねぷたそのものの素晴しさに加えて
運行隊列の美しさやお囃子が評価されてのことだと思います




素人の解説まがいですが、少しは弘前ねぷた鑑賞の参考になったでしょうか?
あくまでも、私の好みの話しであって
これが正しいということではありませんのでご了承ください


予備知識なしで見ても、それはそれで楽しいかもしれませんが
知れば知ったなりの面白さがあると思います


いよいよ、弘前ねぷたまつりは後半戦
明日からは駅前運行です