雪を想う


昨日は夜を待たずに雪が降り始め
夜には真っ白
(写真わかりにくいですね)




夕べは大雪警報が出てましたが
太平洋側じゃなくて?そんなに降るの?
と疑いつつ就寝


朝、外を見たら積もることは積もっていましたけれど
10cmくらい?警報ほどは降っていませんでした
雪は止んでいて曇り空なのに
警報は解除されず、まだ降るのか????


午後1時半頃、(私にとっては)最悪のタイミングで
警報解除のテロップが流れました


雪国なんだから、大雪警報の発表はもう少し降るときにして欲しい
(そもそも津軽地域の警報発表基準は12時間で35cm以上)
それって、やっぱり難しいのかな?


太平洋側の春のドカ雪も珍しいことではないけれど
それにしても、60cmを超えるのは大変ですよね
気温が高いから雪も重いし
除雪作業はくれぐれも腰に気をつけて
って、東北なら分かってますねそれくらい




今年は少雪で、雪ではあまり苦労しない冬でした
でも、関東甲信で尋常ではない量の雪が降ったりしたせいか
雪についていろいろ考えることが多かった気がします


今年よく耳にした
「普段雪が降らない地域」「雪に慣れていない地域」
という言葉
それはそのとおりで
ここは「雪に慣れた地域」なんですけどね


ここで大雪が降ってもなんとかなるのは
雪に慣れている地域だからと言われれば
それはちょっと違う気がするのです


もちろん慣れてはいますよ
でも大雪が降ってもなんとかなるのは
それに備えているからだと思うのです


備えるって、お金がかかるんですよ
除排雪に使うお金、どれくらいだと思いますか
市の除排雪費でいうと
記録的な大雪だった去年は19億円を超えています
(ちなみに一昨年は18億円)
それだけのお金が、他に使えたら
ずいぶん暮らしやすくなるだろうなと
子供の医療費とか給食費の無料化なんて簡単じゃない?
そんなことを考えたりします


道路の除雪だけでそれだけの経費がかかるのだから
全部を役所にやってもらうのは到底、無理な話で
除雪が間に合わないとき(日中にたくさん降ったときとか)は
自宅前の道路除雪は自分でやったりしますし
歩道の除雪は地域でしてやるしかない
通学路は町会や消防団とか父母会とか
地域で協力して子供の安全を守る
ボランティア除雪が出動してくれることも
あることはありますけれど


一般の家庭だってそう
日々の雪片付けは人力で頑張るとして
たまった雪はどうにかしないといけない


屋根の雪下ろしは危険な作業ですから
専門業者に頼めば5万円を下ることはまずありません
屋根の形状や大きさによっては10万円超えも普通です
敷地の中の雪は自前で処理しないといけないので
(道路に出すのはご法度です)
排雪を業者に依頼すればこれまた10万円超えは当たり前
雪下ろしをして、その雪を排雪してもらうと
眩暈がするような請求書がきます


軽トラックを借りて自前で排雪をする人もいますけれど
雪捨て場が遠いとピストン輸送も大変です


去年、一昨年のような大雪のときは
雪下ろしも2回、3回と必要になったりします
それを怠ると今度は屋根が壊れて
もっとお金がかかるっていう・・・


自前で地中に融雪機を設けるお宅もありますよ
色々あるみたいですけれど50万円〜80万円くらいかな
我が家は雪庇ヒーターを屋根につけています
そこそこ、電気代がかかります


そうそう、私はここで
「雪かき」という言葉はほとんど使っていません
雪掻きって竹箒かなんかでササッと掃うようなイメージで
どうにもしっくりこなくて
雪が降ったら片付ける、だから雪片付け
青森ではニュースでも雪片付けって言っています


雪片付けにはお金と労力と時間がかかる
雪国に住んでいるのだから仕方ないじゃない
そう言われればそれまでですし
それを覚悟でもちろん住んでいるのですが
こういつまでも雪が降り続けると
たま〜に愚痴りたくもなるものです


だいたい、慣れているからって
雪片付けが楽になるわけじゃないしね
雪片付けは大変ですよ、毎日毎日、いつまでも
しんしんしんしんしんしんしんしん降るんですよ
それを、一冬中、片付けるのです
よく、東北の人は辛抱強いとか言われますけれど
この雪に耐えたら、ちょっとは辛抱強くもなるってものです


もちろん、雪の恩恵もたくさんあります
初雪が積もった朝のワクワクや
白銀の世界の美しさは他の何にもかえられない
何だかんだ言ったって、結局のところ
雪が嫌いかといえば、そうでもない自分もいて
雪への想いは少し複雑だったりするのです


もうすでに、何が言いたいんだか・・・(苦笑)





奈良さんのブログに詩がアップされていました


「早春賦」作:吉丸一昌


これ、唱歌なんですね、知らなかったです
素敵な詩です、特に3番が心に沁みます
これを作った人はきっと雪国の方なんだろうなと
予想しましたが、大分県出身だそうです(あれー?)
安曇野の情景を詠んだ歌といわれているそうです
長野も雪国ですからね


動画サイトで聞いてみたら思いのほか、春らしい曲でした
もっと、冬の名残のあるのかなと予想していたので
ちょっと拍子はずれでしたが「早春」ですものね
どこにも冬なんて書かれていないし




南から桜の開花の便りが届いていますね
まぁ、ここはいまだに積雪70cmですから
まだまだ先の話ですが
待ち遠しいな・・・・




久々に、長いね