ものづくり・挑戦

木彫りスプーンの体験イベント「Spoon Cafe」に友人と2人で参加してきました
木彫りのスプーン、小学4年以来の希望が叶う日です
(大袈裟、↑このこと自体最近まで忘れていたし)


教えてくださる先生は、青森市の家具屋さんEasy Livingの葛西さん
「ものづくり・その2(9月12日)」で紹介したスプーンを作った方
主催は弘前NPO法人harappaさん
場所は隠れ家的というより、完全に隠れているんじゃないかというくらい
ひっそりとした佇まいのカフェ、ゆぱんきさんのギャラリースペース
ドリンク2杯とデザート付きで参加費2,500円、格安です


ゆぱんきさんは母校の目と鼻の先、昔からあるのは知っていましたけど
誰かの紹介でもないと入れない雰囲気だったので
今回、会場に使用されると聞いてカフェも楽しみに
ワクワクしながら臨みました


訪ねてビックリ、カフェのオーナーさんは26歳の女性
でもここ、昔からあったよね・・・で、ちょっとリサーチしたら
7代目のオーナーさんだとか、納得


さて、スプーン作り


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使用する道具は彫刻刀と小刀(「切り出し」というらしい)、鉛筆のみ
まずは使う木を選びます
桜やイタヤカエデも魅力的でしたが初心者には難しいかもということで
鬼くるみを選びました、少し濃い色のラインが入っています




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まずはスプーンの形を鉛筆で書き込んでいきます
ここでまず、暫し悩む
デザインは決めてきたつもりでしたが
やばい、悩み癖が出てきました




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はじめにスプーンの内側を彫刻刀で彫ります
どれくらい彫ればいいのか見当が付かず、おっかなびっくり
この段階でかなり性格が出ます
私は小心者なので、ちまちまとしか彫り進められず
「削りカスが小さい〜」と先生に笑われました
でも、ここでスプーンの形が決まるので大事な作業
結局あまり深く彫ることが出来ず、かなり浅め
しかも、この辺で明らかに他の皆さんから遅れ始め・・・




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とりあえず、ここで彫りやめ、どう見ても浅いでしょう?



あとは小刀でひたすら削っていきます
初めて使う道具です、緊張します
料理で使うペティナイフと刃の向きが逆
外に刃を向けて削る作業にかなり違和感


なんとかスプーンのような形になりました


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ここから、スプーンの形を立体的に削っていくのですが
「スプーンってどういう形だったけ?」
と先生作のスプーンをガン見、立体的にするのって難しい・・・
削りながら、あぁ、やっぱり最初の彫りが甘いよ〜
もう一回中を彫ったらダメかな、このままいっちゃう?
みんなもう完成してるし〜
・・・焦りまくりです





やすりをかけて、最後はエゴマ油をすり込んで
っっっ完成!!



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上は友人作、下が私作
先に出来た友人は私が終わるまでの待ち時間でスプーンレストも作成
テンピュールみたいな枕、かわいいですね
harappaの方がおっしゃるに、友人の方のは
いままでで参加した人の中で一番の出来だとか、すごいな〜
(今回で4回目の開催だそうです)


友人、器用なんですよね
今は別の職場ですけど、一緒に仕事していた頃にも
何か作らなくてはいけない時は彼女の出番
苗字に「工芸」つけて、「○○工芸に発注」なんて言っていたくらい


私はというと、彫刻刀で彫ったり、小刀で削ったりという
作業自体は問題ないのですが
うまく作りたいとか、失敗したくない気持ちが強すぎて・・・
ビビリすぎです、あまりに彫が浅くてスプーンというより
スプーン型のヘラ状態
物を作る時は、もっと心が自由じゃないと
縮こまったものが出来てしまったな〜と
でもふつふつと愛着が湧いてきます
これで何を食べよう?ヨーグルト?
いや、アイスだ!明日、アイスを買ってこよう




お向かいに座った方も上手でした
4時間半くらいでパパッと作って去っていかれました
これは油で仕上げる前の状態


ちなみに、先生の作品
















途中、お茶・ランチ休憩を含めて悪戦苦闘の7時間
先生によると最速で2時間半、最長で7時間だそうです
きちんと時計見ながら作業していたわけではないので定かではありませんが
もしかしたら、最長記録更新したのかも
ちなみに先生は(今は)30分で出来るとか



この日のランチとデザート
ほっこりするお味でした















作業の合間や、終わってからの
先生やharappaの方、他の参加者とのおしゃべりも楽しかったです
お世話になった方みなさん、ありがとうございました


そして家に帰ってから後悔したこと


違うテーブルで作業していたお嬢さん
たしか関東の方から一人で来たって
さすがに違うテーブルの人に(しかも自分に背中を向けている席)
そうそう、話しかける訳にもいかず
先生との会話を漏れ聞いている感じだったのですが
最終便で帰るから6時50分の空港行きバスに乗るんだって言ってて
スプーンが出来上がったのは私が帰る直前の5時半ごろかと
本当はもう少し時間をかけたかったかもしれないな
バスターミナルまで送ってあげればもう少し時間に余裕あったかな
なんて思ったりしました
いや、旅先でいきなり知らない人の車には
乗りたくないかもしれないけどね


大好きな人と同じ所を巡って同じ体験をしたい
その気持ちは痛いほどよく分かるし
私が逆の立場でもきっと同じことするかも
どういうきっかけでも、弘前という街に興味を持って
一人で出かけてきてくれた彼女
もう少しお話もしてみたかったし
せっかく同じ日に同じ場所に居合わせたご縁を
次に繋げたかった、なんて思った1日でした



そして、スプーン作り


はまりました


また、作ってみたい、いや、作ります!!
もう既に準備完了、いや、作業開始してます・・・


長い1日のレポート(本当はあっという間でしたけど)
長くなりました、最後まで読んでくださった方
ありがとうございます