おささる?

先日テレビを見ていたならば、北海道出身の俳優さんが
北海道の方言「おささる」について話していまして
番組は「へぇ〜!」っていう感じに盛り上がってましたけど


「動詞+さる」で「自分の意思とは無関係にそうなってしまった」
という意味で使う方言で、その中でも一番よく使うのは
「押す」+「さる」で「おささる(押ささる)」だとか
「(押すつもりがないのに)間違えて押してしまった」と訳す



ふ〜ん、それって津軽弁でも使いますけど?
というか、北東北みんな?
まぁ、北海道って言ったって、渡島地方なんて廃藩置県直後は
弘前県だったっていうのもあるし(ちょっとの期間だけど)
ニシン漁が盛んだったころは、津軽からの出稼ぎ者も多かったみたいだし
うちの曾祖父(大工)もニシン御殿建てに行ったっていうしな
そのまま帰ってこない人もいただろうし
曾祖父も強烈な婿がねにあって(既婚者だったのに)
あわや帰って来られなくなりそうだったとか
人が交流しているうちに方言が残るっていうのもある話でしょうしね


それにしても一番よく使うのが「押ささる」?
津軽弁なら間違いなく「笑わさる」でしょうね
「喋らさる」「見らさる」「行かさる」「歩かさる」「走らさる」
「やらさる」「書かさる」「立たさる」「座らさる」・・・
それこそ、何でも使いますけどね
無意識のうちに、というのが的確な訳の場合もあれば
ちょっと、自分のせいじゃないよ〜という責任転嫁的な意味もあり
柔らかい、曖昧な雰囲気にごまかされるみたいな?


あと、電話で話しはじめに「お父さんでした」っていうの
これもいきなり過去形で話し始める方言ですよね
津軽では使いません)
たしか山形でも電話に出た時の第一声が「○○でした」だったような


そして、結婚式(披露宴ですよね、たぶん)が会費制
普通です、むしろ、県内の披露宴はここ15年くらいはほとんど会費制
特に津軽地域、会費なので財布からそのまま払います
受付で15,000円会費に20,000円出してお釣りをもらう人までいます
南部地方では招待状に会費袋を入れて送るのが普通だって聞きました


前に同僚の結婚披露宴で隣に座った人が北海道の方で
北海道では香典に領収書を出すと言っていました
その場で香典袋を開封して中身を確かめるとか
それはさすがに驚きましたけど、北海道の人に言わせると
合理的、だそうです


たしかに、面白いぞ北海道
でも、津軽はもっと面白いからね
大阪人みたいなノリツッコミはないけど
冗談好きで明るい県民性だと思いますけどね
冬が寒いから寡黙、というのはたぶん誤解かな
自分が訛っているのが恥ずかしくて喋らない人はいると思いますけど


ただ、津軽衆の面白さは、激しい訛りと方言と早口で
津軽衆以外には伝わらないっていうのが難なだけで・・・





深い意味はありません
北海道といえば羊かな〜と