県美探訪・その2

先日の続きです


県美の常設展、と言っても常設で展示されているのは棟方志功展示室まで
展示室H〜Q(Oを除く)は季節のコレクションごとに作家も入れ替ります
あ、展示室Nは縄文遺跡出土品で常設でした(←あまり興味がない)


冬のコレクションは、関野準一郎さん、工藤甲人さん、石井康治さん
成田亨さん、小野忠弘さん、斎藤義重さん、小島一郎さん


関野さんの版画も成田さんの怪獣もいつ見ても感動しますけど
私の中での一番は小島一郎さんです


戦後の津軽、下北の農村・漁村とそこに生きる人々の写真は
見るたびに体の中心から沸いてくる何かを感じます
津軽弁で言うところの「じゃわめぐ」です
青森の血が騒ぐのでしょうね


正直なところ、県美で見るまで小島さんのことは知りませんでした
写真にそれほど興味がなかったし
写真に対する知識はほぼゼロでしたが
(今でも大した知識はありませんが)
単純に「写真って凄いな」と思いました
私に写真を解説する力はありませんので
ご存じない方にはぜひ見て貰いたい
そういう作品です



ゆっくり見たつもりはありませんが、多分1時間ほどかけて
常設展示を見終わって、特別展に挑んだのですが・・・


やっぱり常設展と特別展の両方は無理だったかも
作品の数が膨大で、半分あたりまで見てギブアップ
後半、流し見です
最後の最後で吹き抜けの2階まである小部屋(状に仕切った部分)は
ほぼ全面絵で埋め尽くされていて、完全に脳が容量オーバー
ちょっと具合が悪くなりました


短時間で見る量じゃないです


大人気の特別展示は某スタジオ・アニメのレイアウト展
連日テレビで「最高!」「また来ます」と
見た方のコメント付きのCMが流れていますけど
よくよく考えてみたら、私、そんなに興味なかったかも・・・
映画も3本くらいしか見ていないし


レイアウトだから、さらっと見ておけばいいのかもしれないけど
見始めれば、デッサン力の素晴らしさに思わずじっくり見てしまいます
こういうのは、体調の良い時にこれだけを見に来なければいけなかったのね
でももう一度行くかと問われれば、答えはNOなんですけど


お客さんのほとんどが学生のカップル風で(平日ですからね)
なぜか音声ガイドを使っている割合が高くて
ヘッドホンを耳に当てて作品の思い出を語りながら見ているものだから
なかなか進まないし、声は大きいし・・・
いつもの美術鑑賞の雰囲気ではなかったのも影響しているかもしれません




外に出たらとっぷりと日が暮れていました
シンボルマークのネオンサインがまぶしい〜


春まで八角堂も入れないし、雪が積もったら長距離運転はしないので
次の県美はメンバーシップの更新時期の春かな
企画展示のチケット(メンバーシップに入ると貰える)が
まだ一枚残っているけど、それ使わなくても今年は常設展示だけで
元は取れていると思います