おせちって何?

最近は地域独特の習慣を取り上げたテレビ番組もあるので
みなさんご存知かもしれませんが
青森(北海道とたぶん東北全般)では大晦日におせちを食べ始めます
おせちっていうか、大晦日は1年で一番のご馳走を食べる日
日付が変わるまで、もう食べられません、というところまで食べ続けます
もちろん、年越しそばを食べるおなかは残っていません


ちなみに、お正月はその年越しの残りとお雑煮を食べます


今でこそテレビにしてもインターネットにしても情報が溢れていますから
日本国内でも地方によってお正月の風習が違うのは大分知られていますけど
子供の頃は情報も限られていたし、子供だから
自分の家がスタンダードで日本全国、皆同じだと思っていました


だから、素朴な疑問「おせち料理って何なんだろう?」
どうやら重箱に入っていて、海老とか黒豆とか栗きんとんとか
縁起を担いだ食べ物が入っているらしいということや
元旦から食べ始めるらしいということ
そういう知識はあるものの、自分の家となんか違うなと


そんな感じだったので
独身のころ東京で働いていた母に「東京の年越しはおそばだけ」
と教えられたとき(たぶん小学3年生くらい)は
兄弟全員で嘘だ〜ってリエゾンしました


そして、父は何年かに1度大晦日から元日にかけての仕事があったので
その年は30日に年越しのご馳走を食べるという
若干、訳のわからないことをしていました
そうすると大晦日はご馳走の残りと年越しそばだったりして
母はこういう年越しは楽でいいわ〜と
前の日にやったら結果同じだと思いますけどね


ちなみに、うちの実家では20年来、大晦日は手巻き寿司です
だから、大晦日の晩御飯はこんな感じ



もう、何でもあり状態です
田舎料理満載のテーブル





手巻き寿司用のお刺身や卵焼き・数の子(保存容器の中)
納豆はパックのまま、写っていないけどイクラすじこ
かまぼこ、伊達巻、黒豆、栗きんとん、この辺はおせちっぽいけど
重箱に入れるのが面倒くさいと言う母はお皿に盛り付け
ミズ(ウワバミソウ)とさもだしの炒め物、子和え(人参と大根)
ホタテの串焼きや、保存容器にはいったままのカブの漬物


何でも大皿&丼に盛ってしまう感じがなんとも垢抜けない
もうすこし、お上品にちょっとはハレの感じが出るようにすればいいのに
と、たいして手伝わない娘は間違っても口に出せません



煮しめ、なまこ、茶碗蒸し
このあたりの茶碗蒸しには銀杏じゃなくて
栗の甘露煮が入っています、そしてちょっと甘めの味付け
なぜかオードブルのような洋風の盛り皿まであり
(子供用、お肉が食べたいらしい)




そして、テーブルにあがりきらないナマスや煮あえっこ
大量に作ったものは貰ってきて我が家のおせち?に




並べてみました
左上から
子和え・ミズとさもだし・膾
煮あえっこ・栗きんとん


煮あえっこは南部地方の郷土料理で一見切り干し大根風ですが
生の大根を乾煎りし水分を絞ったものを使います
これと人参とわらびの塩漬け(をきだししたもの)と
水切りした豆腐を炒め煮して
大根のしゃきしゃき感が残るように仕上げます
母は津軽にお嫁にきてから、お友達にこれを振舞うと
評判がよくて、作り方を教えるらしいのですが
絶対に大根は千切りしてねと言っても
面倒くさいからってスライサーとかカッター使う人が多いみたい
「同じ味にならないわ」って言われても当たり前でしょ、ってボヤいています




全国のみなさんはどんなお正月なのかな〜と思いつつ
そろそろお餅の食べ方に変化が欲しくなる2日目(←早すぎ?)
とりあえず、焼餅かな、磯部巻きにしておこうかな