完成ですが

たしか作り始めたのは11月の末
ちょこっとずつ時間を見つけながら彫り、削り、そしてヤスリがけ
作りたい形がイマイチはっきりイメージできないまま彫り始めてしまったので
最後の仕上げまで悩みながらの作業になってしまいました
あ、スミマセン、スプーンの話です


今回使ったのはブナ、あまり深いことは考えていなくて
木肌や木目がきれいなものを選んで買ってきた木片ですが
改めてブナについて調べてみたら


乾燥するときに狂いが生じやすいので
加工にあまり使われない、安価な木材だった
曲げに強いので、家具の脚などに適している
漆器の木地によく使われている
乾燥状態じゃないと腐りやすい


あれ?スプーンに適していなかった?
曲げに強いというのは、ブナコに使われていることで納得です


何種類か買ってきた木片の中でこれを最初に使ったのは
木目のほかに斑点があるのが面白いなと思ったので
この斑点が、彫り進んでいくうちに素敵な模様を描いてくれました


エゴマ油塗りたてで、色が濃い目ですが



インターバル撮影をした星空のように
同心円状の模様が出現、見えますか?





今まで作った3本は割と彫が浅いものだったので
少し深めに・・・と思ったら深く彫りすぎてしまって
底が滑らかさに欠けるところが悔やまれます
一応完成、ということにしますが
もしかしたら、もう少し細工するかもしれません



今月に入ってから急にスプーン作りを再開したのは
風邪のお陰で手荒れが治まったというのも理由の一つですが
もう一つ大きな理由がありまして・・・


青森市で2月11日に行われたSpoon Cafe
冬に青森まで行くのは道路事情が悪いのでとか
1日だけで定員も少ないので、今回は遠慮しようかと
友人と相談して決めましたけど
革のケースも作るとか、会場が薪ストーブ屋さんだとか
いろいろツボにはまるポイントがあって
やっぱり参加したかったな、とずっと未練たらたら


そんな感じで、2月に入ってから一人寂しく?スプーンを作っていた訳です


ところが、ご縁があってSpoon Cafeに参加した方に作品を見せて頂いたら
革ケースに収められたスプーンは超絶!可愛らしくて
羨ましくて、うらやましくて・・・
しかも、その時の状況をよく覚えていないのですが
スプーンは見たけど、あれ?革のケース?見た記憶が???
いや、見ることは見たと思います、ケースに収まった状態のスプーン
こうやってケースをはずして・・・と説明してもらって
ケースからはずしたスプーンを見ていたら
食事が運ばれてきたのかな?で、そのままスプーン披露終了?


冷静な状態なら写真を撮らせてもらっているところですが
そんなことを全然思い浮かばないくらいちょっとテンパっていたのかも
それくらい可愛かったんですよねぇ




ただ単にスプーンを作るだけなら一人でもできる
でもSpoonCafeってスプーンを作るだけってことじゃない
あの場所の空気感が何とも言えず好きなんです
夢中で作業しているときは割と皆静かなのに
合間におしゃべりしつつ和気あいあい
ご飯やお茶の時間は話に花が咲き、帰るころにはすっかりお友達に


そんな時間が楽しくて、また行きたいと思う
あの空間の温かさって、EasyLivingの葛西さんのお人柄だったり
場所や食事を提供してくださる方たちの優しさだったり
そういうことが大きく影響しているのだと思います




だから、葛西さん!また弘前でSpoon Cafeやってください
ってここでつぶやいても仕方ないのだけど