旅のはなし

毎日暑いせいか、最近ここもパワー不足の感が否めませんね
暑さに慣れてきたと言えば言えなくもありませんが
流石に真夏日が1週間以上続くと暑さ疲れが出るというもの
今日の最高気温は33.0℃、弘前猛暑日なることはまずないので
エアコンなしでもなんとか乗り切っています




さて、今日はちょっとイレギュラー
少し前の旅のお話です


弘前ネタでない上に無駄に長いので閉じます




北の大地を歩き倒してきました
歩き倒すって言ってもたった1日、ほんの4時間くらいですけどね
でも、私以外に歩いている人がいなかったってことは
ちょっと変わったことをしてきたのかなぁと


もともと山が好きなので、先月行った八甲田の高原も
写真を撮ったり、物書きしたり、ぼんやりしていたら
あっという間に3時間くらい経っていましたからね


旅は歩くものだと思っているので
時間の許す限り、歩けるだけ歩こうと思って目指した丘



はじめに出迎えてくれたのはソバ畑


とケンさんとメリーさん(って誰?)





このときはまだどんよりとした曇り空
ソバは岩手とか長野でも広い畑を見たことがあったので
ここは、「ソバだね、広〜い」って感じで通り過ぎました



展望台から






ここからどう回ったらいいかなと迷いつつ
決まらないまま、とりあえず歩き出しました


ソバ畑が途切れたところで、ちょっとした衝撃
さっき展望台でソバ畑の白の向こうに見えていた緑
ただの草原なのかと勝手に思っていたら


 
大豆、ほうれん草、てんさい・・・
(に見えましたが時期的にほうれん草は違うかも)





まさか、丘全部が農地だなんて思っていなくて
(↑不勉強のまま現地に行くからこうなる、無知だ)
その規模に少しビビる・・・さすが北海道、大規模だね




そして、坂をを上りきったところで広がった世界は





一面のジャガイモ畑


むせ返るような花粉の臭い





その白い花を見ていたら、なぜか目頭が熱くなって
道端で泣いている変なおばちゃんになってしまいました
その時の感情が何だったのかはわかりませんが
白い花に故郷のりんご畑が重なったのかもしれません


まあ、写真で見れば別に普通の畑なんですけどね




ジャガイモ畑の向こうには麦畑



麦畑を見るのは初めてかもしれません


なんて姿勢がいいの!シャキーンッ





この先に食事ができる写真館があったので少し早目の昼食
オーナーさんがメロン農家で(隣にハウスがありました)
料理する人が写真家っていうちょっと変わったお店
おススメはこれ、と言われて注文したけど
やっぱりご飯にはイマイチでした(たんぱく質ゼロだもん)



クレープの上にトースト、たっぷりシロップがけ
その上にフルーツが満載
メロンはここのオーナーさんが作ったもので
とてもおいしかったけど、ベリー類は冷凍かな
とにかくシロップが甘すぎて
クレープは半分以上残してしまいました



フルーツ盛りだけじゃあ、食事した気がしないので
一緒に注文したメイクイーンのスープは素材の味が生かされていて
(ほぼ、素材の味だけとも言える)
これはおいしかったです


料理を待っている間、壁に掛けられた写真を見ていたら
ちょうどメロンを運んできたオーナーさんとお話しできました
今のこの時期にジャガイモが満開なのは珍しいとのこと
例年に比べて1週間以上遅れて咲いたそうです
いい時にきたね〜って、いろいろ説明してくださいました
さっき見た白い花はメイクイーンで、男爵は少しピンク色をしていること
ひまわりはもう少し後、冬小麦は(収穫が)ほとんど終わり
昔はもっとパッチワークがきれいに見えたけど
1作物の規模が大きくなってきているので
以前ほどはパッチワークになっていないとか


メロン1個持っていかない?あげるよ、えっ!歩いてきたの?
(やはり普通、歩いてくる距離ではないらしい)


ちょっと楽しいひと時でした




食事を終えて、もう少し先まで行けるかなと一瞬思いましたが
晴れてきて日差しがきつくなってきたので
少し先で丘の裏側にぬけることに
来た道とは違う道を通って戻りました



そこに現れたのはとうもろこし畑



広っ!とうもろこしデカっ!
植えるのも収穫も機械でやるのだと思いますが
あまりの整然ぶりに、妙に感動してしまいました
どこまでも、どこまでもとうもろこし



青森ではとうもろこしを「きみ」と言います
黄色い実だからきみだと思っていましたけど
北海道は「とうきび」ですよね
「きび→きみ」に訛ったという説もあるみたい
北東北と道南できみって言うらしいけど
青森以外はお年寄りしか使わないとか
宮城の女子には「きみ?!!」ってびっくりされたし(笑)


帰りは若干、迷いつつも無事散策終了
晴れたソバ畑をもう一度撮影して丘を下りました



青い空に白い花がとても綺麗でした







車に乗って車窓から眺めたら、それはそれで美しいと思う
でも、歩かないと見えないもの、香り、空気、そして人


歩いてみてよかったです、それなりに疲れましたけど
一晩寝ても筋肉痛は現れず、年も年だし明日かと思ったら
そのまま何事もなく、自分でも少し驚きました
足腰だけは昔から丈夫、これは我が家の家系
丈夫に産んでくれた両親に感謝


本当は、今回歩いた丘とは駅を挟んだ反対方向の丘と牧場に行きたかった
でも、交通手段が循環バスしかなくて(若しくはタクシー)
しかも見たいところで降りられるという訳ではなく
それだったら、そっちはこの次でいいや、と歩いて向かった丘
旅の移動は目的によって違うのは当然
この次は今回、断念した方へレンタカーで挑戦したいな
それはそれで、また楽しいはず
でも、今回は歩いてよかった、本当にそう思います



畑の写真ばかりでゴメンナサイ
最後までお付き合いくださりありがとうございます




きみ貰ってきたんだっけ、茹でねば!
弘前のきみも美味しいのよ
今日のは独狐(とっこ)産ですよ