こころゆたかに

弘前市立博物館で開催中の
津軽のほとけ」展へ
思いのほか初めて尽くしの観覧となりました



弘前公園の中は紅葉し始めたばかり


博物館は東京文化会館を設計された
前川國男さんの設計です











特別企画展にはほぼ必ず来ますけど
企画展に入るのはもしかしたら初めてかも
企画展は津軽の風土・伝統に培われた文化にスポットをあてた展示
観覧料はなんと280円です、こんなに低料金でしたっけ?
今まで知らなくてごめんなさいですね


津軽の歴史展が併設で、こちらも中々興味深いものでした
花押型っていうのかな、花押を印章にしたものも初めて見ました
姫将棋や十六六指(じゅうろくむさし)という遊び道具も可愛らしくて
藩知事辞令と弘前藩公印に妙に感動してしまいました(何でだ?)


さて、津軽のほとけさま
津軽一円の寺社のご協力によりたくさんの仏像が一堂に会する貴重なものでした
京都の名のある仏師が制作したものもあり
北の果てにもこれだけのもがあるのかとひたすら感心
お寺は文化遺産の宝庫ですね、こんな田舎でも
そういえば、うちのお寺でも子連れの鬼子母神像があります
普段公開していませんけど、一度だけ見せていただきました
鬼子母神が子供の手を引いている像で、珍しいらしいです


仏涅槃図(長勝寺蔵)って珍しくないのでしょうけど
じっくりと本物を見たのは初めてで
お釈迦様の周りを弟子が囲んでいるイメージしかなかったのですが
動物がとにかくたくさんいて驚!おどろき!
獅子、虎、豹?、象、牛、猪、犬、猿、鹿、テン?、鼠、栗鼠
孔雀、鶏、オシドリ、雀、鶴、鴨、人の顔して手がある鳥?
蛙、蜥蜴、百足、蛇・・・あと覚えていませんけどたくさんいました
今までこういうものをきちんと見ていなかったのですね
探したのですが、猫はいなかったような・・・そういうもの?


民間仏も初めて見ました
仏師ではなく素人が作ったものですから
技術的にはへたくそなんですよ、埴輪みたいなお顔で
でも、見ていたら何だか目頭が熱くなりました
込められた気持ちにはプロも素人もないですね
仏師が作ったものは美術品としての美しさがあって
見ていてちょっと緊張する感じがありますけど
民間仏はほんわか、ほっこりする感じ(何て曖昧な・・・)




お金の話は無粋かもしれませんが
280円でとても豊かな気持ちになれました




津軽のほとけ展は10月16日(日)まで開催です