くじらもち

反捕鯨団体に訴えられそうなタイトルですが
お米と小豆で作ったお菓子の名前です



浅虫銘菓・久慈良(くじら)餅(永井久慈良餅店)
浅虫青森市の温泉街です
「いく久しく慈しまれる良い餅」であるようにと
願いを込めて名付けられたとか
永井さんには本舗と元祖があるらしいです
どっちがどっちかは分かりませんが



包装紙の版画がかわいいです






鯨色って、こんな感じでしたっけ?
日本海沿岸の町・鰺ヶ沢が発祥のお菓子
鰺ヶ沢では「鯨餅」と書くようです
浅虫はくるみ入りで、鰺ヶ沢はショウガ入り
(ショウガが入っているのは元祖だけだそうです)


出来たてのモチモチが美味しいのですが
気をつけないと歯や上あごにくっつきます
(この状態を津軽弁では「あげたさねぱる」と言う)


鰺ヶ沢には北前船で京都から伝わったとか
山形県にも「くじらもち」という似たお菓子があるそうです




わざわざ浅虫まで久慈良餅を買いに行った訳ではなく
伯父のお見舞いに行ってきたついでです
30年以上も前の話ですが、伯父は捕鯨船で鯨獲りをしていました
母は港町の出身なので、伯父たちは皆漁師でした
若い頃は遠洋に出ていることが多く
夏休みに遊びに行っても、いたりいなかったり
サラリーマンの父を持つ私にとって、従兄弟の家は少し不思議でしたね
遠洋の寄港地がスペインだったそうで、当時母方の親戚の家には
闘牛の刺繍がされたタペストリーやフラメンコ人形、
鯨の歯やヒゲで作った帆船などが必ずありました
うちの実家にもあるので、それが普通だと思っていました


今は母方の親戚に漁師はいません
海にかかわる仕事をしているのは船乗りをしている従兄弟だけ
時代ですかね・・・