西の空の夜明け

来月は雪が積もっているでしょうから、おそらく今年最後の墓参
丁寧にお墓の掃除をしてきました


墓前で「たこ焼きというものを食べたことがない」
という父の話で大盛り上がりな変な家族
いや、他にどちらさんもいなかったので
賑やかに墓参りしてきました


昨日までとうってかわって、今日は快晴
でも、今朝は初氷、氷点下まで冷え込んでいましたから
岩木山はかなり白いです



うっすらと掛かった雲が
秋の名残を伝えているような快晴です
そして、うっすらと見えますか?雲の上の月
うっすらと、というか点ですけど






下弦の1日前の月
沈む直前の時間にもう一度見てみましたが
生憎、雲に隠れてしまいました
なかなかこちらの都合には
合わせてもらえないものです
当たり前ですけど



外国人が月に興味がないのかどうかはイマイチよくわかりませんが
日本人が月が好きだというのはよく聞きますね




話は1週間ほど遡るのですが・・・


私の職場は係ごとに机を向かい合わせにくっつけた配置で
4人から多いところでは8人くらいが机を並べています
私の場合ちょっとイレギュラーパターンで
係の人数の都合で同じ係1人と、他の係の2人とでシマをつくっています


お向かいは20代の女性です(違う係です)
彼女は免許を取得してから数年が経って
最近、自動車の運転の練習をし始めました
家族の車を借りて、夜な夜な練習ドライブに出ているらしく
女子の夜一人は危ないから気をつけてねなんて話しをしていたら
「今日は満月なので、りんご公園に行ってみたい」という話
女子一人で夜のりんご公園はお薦めできないけど
確かにすり鉢山から月を見たら綺麗だろうね
なんて話しをしていたら
そこに、突然、上司(50代女性)が参入
「私、今朝凄いもの見たの!写メ撮ったから見てみて!」


携帯のモニターに写っていたのは、岩木山に沈む月
空はうっすらと赤みが差しています


朝早く、出勤する家族を見送ったときに偶然見つけて
写真に収めたそうです


携帯電話にカメラをつけようと思ったのが誰かは知りませんけど
誰でもこんなに気軽に写真を撮るようになるって
写真好きの日本人を更に進化させてしまいましたよね


それにしても、みなさん、意外と月が好きなのね・・・


こんな話しを聞いたものだから、夕方からずっとうずうず
夜になって曇ってきて(お向かいの女子は月見を断念)
雨まで降ってきたから、晴れることを念じて寝ました
遠足の前の日の小学生みたいなものです


朝が苦手な私が暗いうちから起きるなんて
よっぽどのことがない限りしないのですが
この日ばかりは頑張りました














同じ場所から同じズームで取ればいいものを
あっちこっち動いたり、撮影モード変えてみたり
いらないことをするから、ガタゴトな感じでスミマセン
しかも、肝心な月はただの点と化していますが…



もう少し、アップで撮ればよかったのかもしれませんが
岩木山なしで月だけ撮っても意味ないし
これで限界ですかね、ちょっと大きい点です


どうせなら、もう少し早起きすれば
煌々と輝いてもう少し大きな月が写せたかも






夜が明けていくのを見ていたことは何度かありますけど
朝日が昇る方ではなく、西側を見て、というのは初めて

山頂から水平に明るくなっていくのを不思議な気持ちで見つめました


目で見た姿があまりにも美しかったので
何故だか、秘密にしておきたくなりまして
1週間ばかり、隠しておりました(勝手な話でごめんなさい)
もちろん、ここで紹介するつもりで写真に収めたんですけどね


今日、再び岩木山の上に月を見て
やっぱり見せたいな、と改心(?)
つたない写真ですが、少しでも美しさが伝わったらうれしいです






美しいものに出会ったときに
それを伝えたい人がいるのは幸せなことですね