津軽弁おさらい

今日は暖かかったです
屋根に少し積もっていた雪が全部落ちました
ありがたい、ありがたい(落ちる音が凄いけど)
でも夕方から気温が高いまま雪が降ったので
道路がじょぶじょぶです
これから気温が下がって凍るのかな・・・




年末の楽しみに一つに「津軽弁の日」があります
これは方言詩人高木恭三さんの命日にあたる
10月23日に毎年行われているイベントです


津軽弁をテーマにした作品を公募して
川柳・短歌・俳句・詩・体験記
それぞれの部門別に表彰するのですが
作品発表は青森市文化会館の壇上
地元のアナウンサーやご当地タレントなどが
ひとつひとつ読み上げる形式で行われます


その様子が年末のテレビ番組として放送されるわけです


津軽衆が内輪で楽しんでいるものなので
津軽以外の県民がどう思っているのかは定かではありません
かなり難解な津軽弁も出てくるので
ネイティブでも集中して聞かないと分からないものもあったり
テレビはテロップが入るので割と分かりやすくはなっていますが
最近、その言葉使わなくなったなとか
使い方忘れているものもあったりするので勉強になります(笑)
今回、おさらいしたのが


かっぱ、かっちゃ、あっぺ


あっぺ、あんまり使わないので忘れるんですよね
どれも逆を表すものなんですが・・・


用法としては


茶碗をかっぱにする    (上下逆)
セーターをかっちゃに着る(表裏逆)
靴をあっぺに履く      (左右逆)


みたいな感じですかね




ほとんどが爆笑ネタなんですが
体験記には、泣かせる作品も多いです
今回もやられました、作品名「よでっこ」
私もね、よでっこ なんですよ


よでっこ は末っ子のことです
ちなみに、長男は「あに」次男は「おんじ」といいます
女の子の呼び方は知らないですね、あるのかな
あに=兄 ではなく、あくまでも長男のこと
たぶん、長男は特別な存在ってことなのかな


この辺りの小母さんに「あんた、あにだが?」と聞かれたら
十中八九、娘のムコ探し、あに じゃない人を探しているパターン
「はい、あにです」でがっかりされ
「いいえ、おんじです」で喜ばれます


話がそれました、よでっこ のこと


作品はそのまま紹介するわけにはいかないので
概略だけの説明になりますが


母親に、兄弟の中で誰が一番めごい(可愛い)かと問う子供
(8人兄弟の話なので、おそらく、戦後間もないころかと)
子供はみんなめごい と答える母親ですが


どんなに長生きしたとしても
親といる時間が一番短いのが末っ子
だから、一番可愛いのは末っ子なのだと




昔は寿命も短かったから、高齢で生んだ末っ子は
行く末が案じられたのでしょうね
子供が成人する前に親が亡くなることも珍しくなかったのかな


人生の経験値が現代人と比べ物にならないせいか
戦前、戦後を生き抜いた方たちの言葉は含蓄が違う気がします
普通のおかあちゃんが、言っていたこと
それを文字にして伝えることができる
津軽弁の日にはそんな機会になっているのかもしれませんね




津軽弁の日はCDとカセットテープで発売されています
でも、解説なしで聞いても津軽衆意外には理解できないので
お薦めしませんが、本気で津軽弁を覚えたい人はぜひどうぞ(笑)