その向こう側にあるもの

一週間空いてしまいましたが
今週始まったABCの番組タイトルと一つ前の投稿
タイトルが似ていてちょっと、びっくりしつつ・・・
地方大会の様子をまとめたこの番組に
毎回、号泣しているおばちゃんであります



それはさておき、今日も高校野球のお話を
(これより先は、前の投稿を読んでからお進みください)


今年の青森県大会の決勝、9回裏のこと
たぶん、スポーツ観戦が好きな方の多くは
負けていた方が逆転しそうというシチュエーション
それは心躍るワクワクする展開なんでしょうけど
私みたいに気持ちの弱い人間には負担が大きくて
どうにも苦手、と思っていたのですが
あの場面に関しては必要以上に緊張しながら見ている自分がいて
これは何だろう、と不思議な気もしたのです


先日
あの試合を実際に球場で応援していた人と話していて
あの緊張は軽いフラッシュバックみたいなものかもしれない
そう感じました


その原因は
一昨年の甲子園の二回戦 八戸学院光星×東邦


タオル回しが物議を醸したこの試合
記憶にある方もいらっしゃるでしょうか
最大7点差、9回の裏で4点差をひっくり返し
東邦が逆転サヨナラ勝ち


私は母の実家でテレビ観戦していたのですが
あの9回裏は、テレビを通しても本当に恐かった

球場全体、数万人のほぼ全てが東邦への大応援
(更にはタオル回し)
アルプススタンドで応援していた人が言うには
「異様な光景だった」と




今年の青森県大会の決勝戦を観戦していた私は
2年前のこの記憶が甦ってひとりで勝手に緊張してしまった
ってことらしい




応援は力になる


そんなCMもあるとおり
応援の力は時に試合を左右することもある


プロの試合や国際試合なら応援したい方を
どれだけ応援したっていい
(競技にもよりますが)


高校野球だって、応援席は思いっきりやっていい
ブラスバンドもチアも
メガホン叩いたってタオル振っても
応援団なら構わないと思う
だって、その学校を応援しに来た応援団だから


でも、別にどちらを応援という訳でもなく
観戦に来たという高校野球好きの方たちには
地方大会を戦い抜いてきた選手への尊敬の念と
両方を応援する気持ちを持っていて欲しい
高野連がタオル回しの自粛を求めるとか
そういうことじゃなくてね
逆の側の気持ちに少しだけ配慮があれば
あんな、ワンサイドの応援にはならないと思う




応援は力になる
応援を受けた人には力強い味方
逆の人には強大な敵


周りみんなが敵に見えました


2年前のあの試合後、そうつぶやいた光星のピッチャー
4万人以上の敵に囲まれてマウンドに立ち戦った
彼が今でも野球が好きでいること
あの経験が成長の糧になっていることを
望んで止みません




それから、2年前のあの日
負けている場面でも笑顔を絶やさず
生き生きとプレイし続けた東邦ナイン
彼らもとっても素敵でした


今日、西愛知大会の決勝
2年ぶりの甲子園出場をかけた試合
残念ながら東邦は敗れました
いつの日か再び甲子園で光星と試合してくれたら
そんな日が来ることを楽しみにしています




2年前と今年の話が行ったりきたりで
読みにくくなっていてごめんなさい
気をつけて書いたつもりですが
誰かを傷付ける表現になっていませんように